中小企業経営者が身につけたい業務改善につながるスキル5選

中小企業経営者が身につけたい業務改善につながるスキル5選 12通目

中小企業経営者や個人経営者の方は、常に業務改善に取り組まれていることと思います。しかし、なかなか結果に結びつかず、苦労もされている方も多いと思います。
そこで、中小企業経営者や個人経営者の方だけでなく、ビジネスマンが身につけたいスキルを分析手法に特化して5つご紹介します。

◆定量分析
言葉だけの情報(定性情報)」は主観的な評価のため、基準があいまいです。「かっこいい」「おいしい」「おもしろい」などは客観性が重要視されるビジネスの世界では、重要な決定のためには根拠が不十分です。そこで、数字を基にしたデータで考えるのが「定量分析」です。
例えば、自社のウェブサイトの効果を分析する時、ページビュー数(PV数)や離脱率でといった情報が有益になります。自分の経験や勘、他人の意見を鵜呑みにするのではなく、客観的なデータで意思決定をする必要があります。

◆第三要因(因子)分析
売上アップの要因は広告がよかったからだ、広告担当者の目線ではこのような分析になるのは当然です。しかし、本当に因果関係があるのか、と疑ってみることが必要です。
1.広告の打ち出しは、売上アップより先に起きた事象なのか
2.広告と売り上げアップはともに変化している(相関関係がある)のか
3.広告以外に売り上げアップの原因となるものは存在しないのか
この売上アップの要因として、広告以外のものの存在を否定できなければなりません。これが第三の要因(因子)です。季節的なものだった、他社製品の品質が落ちた、口コミやSNSでの評判が良かった、など冷静かつ客観的に評価する目が必要となります。

◆単純集計とクロス集計
アンケートなどから有益な情報を読み解く力が大切です。
市民向け講座の評価はどうだったのか?まずは単純集計で、アンケート全体の回答結果をと比率をまとめ、調査の全体感を把握します。講座内容に不満だったと回答した人が80%になったとします。これだけでは、どういう人が不満を持っているのか掴み切れません。
そこで、クロス集計を利用します。データの属性でクロスさせて集計する手法です。参加者の年齢別や職業別に掛け合わせて集計することで整理しなおすことができます。30歳代には満足度が高かったが、60歳代には不満が大きかった、会社員には満足度が低かったが、自営業者には満足度が高かった、などどこに問題点があったかがわかります。

◆フェルミ推定
欲しい情報を調べても見つからない場合があります。調査しなければわからない数量を論理的に概算するのが「フェルミ推定」です。物理学者エンリコ・フェルミが名前の由来で、フェルミ自身が学生に出題した「アメリカのシカゴには何人のピアノ調律師がいるか」という事例に、仮説を立て、検証し、知っている情報をあてはめ、計算する(推定する)という順序で行います。当社の製品は、日本で一日いくつ消費されているか?などは、日本の世帯数が約5300万世帯だとして、一世帯三人程度とし、一人一日1個消費する、と計算していくと、概算の数値が導き出せます。

◆パレート分析
パレートの法則というものがあり、全体の2割の要素が、全体の8割を生み出しているという法則です。20:80の法則とも呼ばれています。「売り上げの8割は2割の顧客が生み出している」「仕事の成果の8割は、より重要な2割の仕事で生み出されている」などです。
仕事の成果の8割を生み出す2割とは何なのか、成果にならない無駄な仕事は無いのか、といったことを考えることで業務改善につながります。

◆まとめ
・定量分析:客観的な数値によるデータで意思決定しよう。
・第三要因分析:本当に因果関係があるのか、第三の要因がないか考えよう。
・クロス集計:全体を把握し、データの属性でも情報を整理してみよう。
・フェルミ推定:調べても見つからない情報、調査しなければわからない情報は、仮説を立てて数値を導き出してみよう。
・パレート分析:全体の8割の成果を生み出す、2割の要素は何か、無駄な業務を見直すきっかけにしよう。

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